オークションでは殆ど見かけない作家の作品です。
作品をご覧になればお分かりかと思いますが、蒔絵・沈金でもなく、盛り蒔絵でもない。
独特な技法で、グラデーションを表現しています。
未だに、作成方法がわかりません。
現在は、二代目が新しい漆芸を継続されています。
作品を見て頂きましたが、「最後は白漆で仕上げていたようだ」と仰っていました。
師の六角紫水は、白漆の研究を進めていた方です。
この作品を見ると、明らかにほぼ完成された白漆で作成されています。
本来、白漆は能とされ、現在では唯一、城端漆器で一子相伝で作成されているのみです。
そんな経緯からして、技法と共に大変貴重な作品と思われます。
長い間手元に置いておりましたが、諸事情により、大切にして頂ける方にお譲りしたいとおもいます。
よろしくお願いいたします。